最後の最後にこんなことが待っているとは…
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初めてのイタリア旅行は
今までしたことのないの体験の連続で
本当に楽しかった。
4泊6日の旅行で
ローマ、ナポリ、フィレンツェ、ベネチア
と4つの有名都市を回ることができた。
ローマではスペイン広場、コロッセオ、トレヴィの泉などの名所を訪れ
ナポリでちょっと下町の雰囲気感じ
フィレンツェは通り過ぎ、ピサの街に行った。
斜塔は本当に傾いていて、広場では観光客がみんな倒れそうな斜塔を抑えるようなポーズをとっていた。
水の都ベネチアはまるで別世界に来たかのようだった。
そしていく先々で食べた料理が本当に美味しかった。
本場で食べるパスタやピザは格段の美味しさであった。
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そうこうしてあっという間に
日本に帰る日となってしまった。
でもその長いようで短く、短いようで長いのが
旅行の醍醐味でもある。
だがその最終日で僕たちは
今回の旅行で最大の過ちを犯してしまったのだ。
それは本当にちょっとした油断だった。
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最終日。
4日間お世話になったホテルを後にし
旅行初日に乗って来た列車を右に、空港に向かった。
その道筋はどことなく感慨深いものがあった。
予定通り空港に着くと
僕たちはお土産をあまり買ってなかったことに気づき
チェックインをする前にお土産を買うことにした。
店員さんとの会話も弾み楽しくお土産を買い終え
搭乗ゲートへ行くと
そこで全く予想だにしてないことが起こってしまったのだ。
…
僕たちは意気揚々とチェックインカウンターへ行き
“チェックインお願いします”
と係の人にパスポートと紙を見せると
その係員から出て来たのが
“Closed.”
という言葉だった。
???
僕たちの頭には一瞬はてなマークが浮かんだが
その後すぐにその意味を理解した。
なんとチェックイン時刻が過ぎてしまっていたのだ。
僕たちは予約事項が書かれている紙を再度確認すると
“出発時間の2時間前までにチェックインを済ませて下さい”
と書かれていた。
時計を見るとその時間から数分が過ぎていた。
これを見て僕たちは確かに自分たちのミスだとは思ったが
さすがにこれは説得すれば何とかなるだろうと思い
“Closed”
と言っていた係員に、拙い英語で
「まだ出発まで時間がある。なんとかならないか?」
と伝えたのだが、ただ首を横に振るだけ。
何度言っても、全く取り合ってくれないのだ。
仕方なく次に近くにいる別の係員に話してみたら
“受付カウンターに行ってみて”
と言われたので
そこに行って事情を話すと今度は
“夕方の5時にここに来て。それで空いてたら案内する”
と言われた。
もう予定していた飛行機に乗るのは無理だとはっきり理解した。
終わった。
僕たちの間に不穏な空気が流れた。
帰れない。
お金もない。
これからどうすればいいのだろう。
僕たちは絶望した。
しかし絶望していてもしょうがない。
なんとしてもこの飛行機に乗らなければならないのだ。
僕たちはここでようやく
ツアーを予約した日本の旅行会社に連絡をした。
しかし電話に出てくれた方は
物凄く丁寧に対応してくれたものの状況は特に変わらなかった。
“海外で起こったことをこちらで対応するのは難しい。
現地の人の指示に従うか、新たに飛行機の予約をするしかない”
ということだった。
僕たちは少し考えたが、すぐにやることは決まった。
現地の人が言っていたことに従うと
夕方の5時に受付カウンターに行って
もし飛行機に空きがあったら乗れるということだった。
だけどこれだと、もしチケットがなかったらいつ帰れるかわからない。
ということで、
僕たちは日本の旅行会社の方に教えてもらった
予約サイトで日本に直近の飛行機を検索した。
すると、幸いにも数件空きがあったのだ。
それに乗れば予定より早く数時間遅くなるが
元々の日本への到着予定日の夜には帰れることがわかった。
僕たちはようやく一息つけると思ったが
その航空券の金額を見るとまさかの1人約10万だったのだ。
終わった。
とまた思った。
二度目の「終わった。」である。
僕はもう現金の手持ちは愚か
クレジットカードの残高すらほぼない状態だったのだ。
だがここで、
とても恥ずかしい話だが、
彼女が持っていたクレジットカードの残高に
たまたま2人分の金額払えるだけの残高があった。
僕は彼女に申し訳ないと思いつつも
今回の旅のツアーの高い金額の支払いをお願いし、
なんとか予約をすることができた。
ここでやっと一息つくことができ
今度こそ時間厳守でチェックインを済ませ
何とか日本に帰ることができた。
(おしまい)
…
そんな感じで、
この記事を読んでくれた方は
僕みたいにならないようにまじで気をつけて下さい!笑
ほんとシャレにならないので!!
詳しい対処法を知りたい方はこちらを読んでみてください!