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「NFT小説」と聞くと何を思い浮かべますか?
NFTで1番有名なNFTアートに比べると、いまいちイメージがしづらいかもしれません。
ということで、今回はNFT小説の基礎知識から、買い方、おすすめのNFT小説まで紹介していきます。
NFT小説とは?
NFT小説とは、NFTを使った小説のことです。
もう少し詳しい特徴は以下で見ていきましょう。
メリット
小説をNFTにすることで、このようなメリットがあります。
まとめると、誰に認められなくても小説を発表でき、うまくいけば収入が手に入るのがNFT小説ですね。
数を限定できるという点では、作家サイン入りの本みたいなイメージですね。
さらに、NFTの仕組みを活用して自由に特典をつけることもできるので、リアル本では得られないようなメリットもあります。
デメリット
一方で、NFT小説には以下のようなデメリットがあります。
NFT小説はまだまだ知名度が高くありません。
そもそもNFTを触っている人が、日本で1万人いるかいないかくらいとも言われているので、その中で小説に興味がある人のはもっと少なそうですよね。
なので、NFT小説を広めて手に取ってもらうのは、なかなかの難易度かもしれません。
読者側は、NFT小説を手に入れるためには
- 「仮想通貨を購入してNFTマーケットプレイスで買う」
という手順を踏む必要があります。
この手順が初心者だとなかなか難しめです。
ただ、慣れれば普通にAmazonや楽天で買うのと同じくらい簡単になるので、そこまで構えなくても大丈夫です。
NFT小説を発表した作家
これまでに
- 小野美由紀
- 李琴峰
などの有名な作家の方もNFT小説を作成しています。
NFT小説の買い方(読み方)
NFT小説を手に入れる方法はこちらの3ステップです。
順番に見てきましょう。
① 仮想通貨ETHを準備する
NFT小説を買うためには、仮想通貨のETH(イーサリアム)が必要になります。
なので、持っていない方はGMOコインなどの仮想通貨取引所でETHを準備しておきましょう。
② MetaMaskにETHを送金する
仮想通貨ETHが準備できたら、仮想通貨ウォレットのMetaMaskをインストールしてETHを送っていきましょう。
MetaMaskはWebブラウザのChromeの拡張機能に追加するだけで簡単に使えます。
MetaMaskの詳しい使い方はこちらにまとめています↓
MetaMaskの準備ができたら、仮想通貨取引所にあるETHをMetamaskに送っていきましょう。
送り方も上の記事にまとめています。
③ OpenSeaでNFT小説を購入する
NFT小説は、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスで販売されています。
NFTマーケットプレイスは他にもいくつかありますが、今回は世界最大のOpenSeaを例に解説していきます。
OpenSeaを使うためには、MetaMaskを接続する必要があるので、My walletのメニューを開いてMetamaskから接続させていきましょう。
MetaMaskのポップアップが出てきたら、パスワードを入れてロックを解除すると接続できます。
OpeaSeaとMetaMaskが接続できたら、あとは好きな作品を検索して購入していきましょう。
詳しい買い方は以下記事にまとめているので参考にしてみてください。
【関連】NFTの買い方
非公開: NFTアート買ってみた!ので感想を書いてみる【買い方の解説あり】【関連】NFTの売り方
非公開: NFTアートの売り方は?OpenSeaでガス代無料で販売する手順も紹介NFT小説の作品事例
実際に発表されているNFT小説を紹介していきます。
ピュア
『ピュア』は、自伝エッセイ『傷口から人生』でも有名な小野美由紀さんによるSF小説です。
早川書房のnoteで歴代1位の閲覧数にもなった、SNSでも反響の大きかった作品ですね。
小説の舞台は「学園星ユング」。
この星で、女性は国を守るために子供を産むことが使命とされていました。
しかし、妊娠するためにはあることが必要で…
日本語版と2人の翻訳家による2種類の英訳版の3作品がNFTとしてリリースされました。
流光
『流光』は、『彼岸花が咲く島』で芥川賞を受賞した李琴峰さんによるSM小説です。
舞台は、東京の新宿・歌舞伎町。
SMバー「リヴァイアサン」に、さまざまな年代・性格・趣味嗜好を持った人が集まります。
会社員として働く徐静もこのバーにのめり込み、パートナーとの関係にひびが…
日本語版と中国語繁体字版・簡体字版に加えて、
- 限定の表紙
- 声優の朗読
- 手書き原稿
の特典をつけて、5種類のNFTが販売されました。
僕らのネクロマンシー
『僕らのネクロマンシー』は、2020年に『Best Book Design from all over the World』で銅賞を受賞した佐々木大輔さんによるSF小説です。
舞台は、『遠野物語』が描かれている岩手県遠野市。
そして、NFT・ブロックチェーン・メタバースなどが発達したWeb3.0の世界。
「カームネット」呼ばれる静寂なインターネットが当たり前になった一方で、主人公だけがこの世界に居心地の悪さを感じていた…
元々は2017年に執筆されていた作品で、2021〜2022年のNFTの普及を予言しているかのような作品ですね。
NFT版は『A Wizard of Tono』として、限定119部販売されました。
このNFTを購入することで、電子書籍をダウンロードできりサイトにアクセスする権利が手に入り、小説を読めるようになります。
さらにこのNFTを持っていると、岩手県遠野市にある宿泊施設『Uレジデンス』の宿泊料金が30〜40%OFFになります。