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自分の扱っている商品やサービスの強みや弱みって把握できてますか?
わかっているつもりでも意外と抜けている部分もあるかもしれません。
そんなときに役立つ分析手法のひとつが『SWOT分析』です。
今回はそんなSWOT分析の特徴から活用方法までまとめていきます。
SWOT分析とは?
SWOT分析とは、以下4つの視点から自社の強みや弱み、他者との差別化ポイントなどを図れるフレームワークです。
- Strength(強み)
- Weakness(弱み)
- Opportunity(機会)
- Threat(脅威)
StrengthとWeaknessが内部環境(自社)、OpportunityとThreatが外部環境(他社)にあたります。
では、さっそく順番に見ていきましょう。
Strength(強み)
Strengthは、強みです。
自分の会社、商品・サービスにはどんな強みがあるのかを洗い出しましょう。
- 業界で最安値
- 全て手作りで1点もののみ
- シンプルでおしゃれなデザイン
- 30日間の無料体験期間がある
- SNSでバズらせるのが得意
「強み」=「他社にはない特徴」とも言えます。
強みがあることで、「〇〇と言ったら〇〇」といった認識ができて、商品やサービスを使ってくれる可能性が高まります。
結果、ファン化して継続して利用してくれる場合もあるので、強みが明確にしておきましょう。
Weakness(弱み)
Weakness、弱みです。
弱みを見ていくことで、改善すべきポイントや、今後注力していくべき(捨てるべき)ポイントが見つかります。
- 商品数が少ない
- 大量生産できない
- 受注生産で発送までに時間がかかる
- 店舗数が地方のみで限られている
- ホームページがない
例えば、人気店だけど、店舗が田舎にしかない場合、来てくれる方は限定されます。
都会住みや近くに住んでいる方は、なかなか足を運べません。
これは弱みになりますが「オンライン販売」を使えば、全国どこにいても注文することができます。
このように弱みを見ていくことで、新たな視点が生まれるケースがあります。
Opportunity(機会)
Opportunityは、機会です。
具体的には以下のようなもので、外部環境によってプラスに働く要因のことを指します。
- インフルエンサーのツイートでバズった
- SNSから流行って市場規模が大きくなってきた
- 口コミで徐々に広がってきた
- テレワークの増加により需要が増した
- 流行語やギャグで使われた
例えば、以前にタピオカが流行ったときがありましたよね。
このときに、流行る前からすでにタピオカ屋さんをやっていた店舗は、市場の伸びた(外部要因)おかげで、自然と売上が右肩上がりになっていました。
その後、波に乗って、店舗を出した会社も軒並み儲かっていたはずです。
このように世間や時代の波に乗っかると、一気に売上や知名度などをアップすることができます。
Threat(脅威)
Threatは、脅威です。
例えば、以下のようなもので、外部環境によってマイナスに働く要因のことを指します。
- 経済不況になった
- 一時的な流行りが終了した
- 急にライバルが出現した
- 法改正によりサービスの改定・停止を余儀なくされた
- 根も葉もないフェイクニュースが広まってしまった
Threat(脅威)は、事前に予測できず対応が難しい場合があります。
特にSNSなどを通して、フェイクニュースや思いもよらない悪い口コミが広がってしまうと、戻すのは容易ではありません。
ただ、ある程度事前に備えることができると思うので、脅威が出てくることを見据えるためにも、あらゆるケースを書き起こして想定しておきましょう。
SWOT分析を活用する方法
SWOT分析を活用する1つの方法として、それぞれの要素を掛け合わせるやり方があります。
いわゆる『クロスSWOT分析』と呼ばれる手法ですね。
例えば、飲食店ケースで考えていきましょう。
まずSWOTを全て洗い出していきます。
<Strength(強み)> 個人経営で自由が利く 味にこだわりがある 一流料理店で勤務の実績あり | <Weakness(弱み)> 店舗数が少ない 知名度が低い 人材不足 |
<Opportunity(機会)> 毎日自炊は飽きている たまには美味しい料理が食べたい 時短したい | <Threat(脅威)> 経済不況 営業時間の短縮 外食・飲み会の減少 |
これを踏まえて、それぞれを掛け合わせて方針・改善策を考えていきます。
Strength (強み) | Weakness (弱み) | |
---|---|---|
Opportunity (機会) | 弁当を販売 テイクアウトを始める 出張シェフ | オンライン販売 SNSで拡散 配達を頼む |
Threat (脅威) | 早朝から営業する 容器などコストを削減する 家で外食気分を味えるセット | ネットで全国に届ける YouTubeで料理動画をUPする ターゲット層を変更する |
このように各要素を見ながら掛け合わせることで、今まで思い浮かばなかったようなアイデアや、新たなアプローチを見つけることができます。
上記はあくまで一例なので、ご自身に当てはめてやってみてください!