仮想通貨のハードフォークとは?わかりやすく解説【BTC・ETHの分岐理由まで】

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今回は仮想通貨のハードフォークについてまとめていきます。

  • ビットコインとビットコインキャッシュ
  • イーサリアムとイーサリアムクラシック

って何が違うの?

という方も多いと思うので、このあたりも含めて、できるだけわかりやすく書いていきます。

ハードフォークとは?なぜ起こるの?

まず結論から言うと、ハードフォーク(Hard Fork)とは、仮想通貨を支えるブロックチェーンが2つに分かれる(分岐)を言います。

代表的な例で言うと

  • ビットコインとビットコインキャッシュ
  • イーサリアムとイーサリアムクラシック

の2つが有名ですね。

2つに分かれる理由は、既存の問題解決のためや、目的意識・価値観の相違などです。

たまに音楽バンドやアイドルグループで、価値観や方針の違いによって解散して、それぞれに分かれて活動を続けていくことがありますよね。

わかりやすく言うとそんなイメージです。

で、「ハードフォークして、何かメリットあるの?デメリットはないの?」

と思う方もいると思うので、以下で詳しくまとめていきます。

ハードフォークのメリット

まずはハードフォークをするメリットから見ていきましょう。

ブロックチェーンの性能が上がる

ハードフォークは、既存のブロックチェーンの問題点を解決するするために行われることが多いです。

なので、ハードフォークが行われることにより、ブロックチェーンの性能が向上します。

例えば、ハードフォークにより生まれたビットコインキャッシュでは、ビットコインの抱えていた送金速度が遅い問題が解決され、ビットコインの32倍の速度で送れるようになりました。

このようにハードフォークが行われることで、より良い環境が生まれることがあります。

新しい仮想通貨が付与される

ハードフォークが実施され、ブロックチェーンが分岐すると新しく仮想通貨が誕生することがあります。

その際に、ハードフォーク元の仮想通貨を持っていると、新しく生まれた仮想通貨が付与される可能性があります。

実際にビットコインのハードフォークが実施されたときに、ビットコイン保持者にビットコインキャッシュが付与されました。

もちろんハードフォークされたからと言って、必ずしも新しい仮想通貨がもらえるわけではありません。

ハードフォークのデメリット

ハードフォークのデメリットはこちらです。

通貨価値が下がる可能性がある

ハードフォークが行われると、ハードフォーク元の通貨価値が下がってしまうかもしれません。

1つの理由として、ハードフォークにより今後何が起こるかわからないので、リスク回避で手仕舞いや売りが先行する可能性が挙げられます。

(もちろん、他にも様々な要因があるとは思うので一概には言えません)

逆にハードフォークによる期待度により、上がる可能性もあるので、そのあたりを含めて色々な市況を見つつ、うまくポジションを取っていきましょう。

取引が停止になる場合がある

ハードフォークが行われると、ハードフォーク元の仮想通貨の取引が停止になることがあります。

なので、ハードフォークに関して囁かれ始めたり、関連のニュースが出てきたときは注意が必要です。

もし該当の仮想通貨を持っている場合は、取引方針やリスク許容度に応じて、早めに手仕舞いやリスクヘッジをしておきましょう。

過去のハードフォーク事例

ここからは、過去に行われた代表的な

のハードフォークについて見ていきましょう。

ビットコイン

ビットコインでは、2017年8月にハードフォークが実施されました。

実施された理由は、長いこと問題視されていた「スケーラビリティ問題」を解決するためです。

スケーラビリティ問題とは?

スケーラビリティ問題とは、トランザクション数の増加により、ネットワークが混雑し、送付の遅延やマイニング手数料の高騰が起こることです。

このハードフォークにより、ビットコインは「ビットコイン」と「ビットコインキャッシュ」の2つに分岐されました。

  • 誕生から形を変えていないのが「ビットコイン(BTC)」
  • スケーラビリティを解決するために生まれたのが「ビットコインキャッシュ(BCH)」

です。

ビットコインでは、1つのブロックサイズの上限が1MBで、平均して10分に1回しかブロックを生成できないという問題がありました。

これでは処理速度に限界があるので、ビットコインキャッシュでは徐々にこの上限が引き上げられました。

結果、今では32MBが上限となり、ビットコインの32倍の速度で送金できるようになりました。

イーサリアム

イーサリアムでは度々ハードフォークが行われていますが、特に大きかったのが2016年7月のハードフォークです。

事の発端は『The DAO事件』と呼ばれる約360万ETH(当時の価格で約52億円)の不正送金事件です。

この不正送金の記録を書き消そうと、イーサリアムコミュニティ内で提案が行われ、多数決が通り実行されました。

これにより分岐したのが、イーサリアムとイーサリアムクラシックです。

  • 過去の不正送金の記録が消えたのが「イーサリアム」
  • 不正送金の記録が残っているのが「イーサリアムクラシック」

です。

このハードフォークは、ブロックチェーンの持つ改ざん不可という根本を揺らがずような出来事だったので、当時は特に大きな議論となっていました。

これにより一時イーサリアムの価格は暴落しましたが、現在ではビットコインに次ぐ時価総額を誇っています。

ハードフォーク後はどっちの仮想通貨を追えばいいの?

「ハードフォークが行われたら、どっちの仮想通貨を取引していけばいいのか?」

と思う方もいるかもしれません。

これに対しては、時価総額が高いほうをメインに扱うほうがいいと個人的には思います。

つまり

  • ビットコインなら、ビットコインキャッシュではなく「ビットコイン」
  • イーサリアムなら、イーサリアムクラシックではなく「イーサリアム」

ということですね。

というのも、時価総額が低い通貨は

  • 取引量少ない
  • →流動性が低い
  • →価格が一気に変動する(大口取引などにより)

という感じで、比較的リスクが高いです。

なので、リスクを抑えたければ、時価総額が高い仮想通貨を選んだほうがベターですね。

ただこれは完全に個人的な意見なので、自分のリスク許容度や取引方針によって決めていきましょう!

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