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この世界には5種類の人間がいます。
それが
- イノベーター
- アーリーアダプター
- アーリーマジョリティ
- レイトマジョリティ
- ラガード
の5つ。
この分類を『イノベーター理論』と言います。
わかりやすく言うと「流行に対する敏感さ」のようなものですね。
イノベーター理論を知っておくと、世間における自分の立ち位置を知れたり、今後の行動も良い方向に変わっていくと思うので、知っておいて損はない知識です。
ということで、今回はイノベーター理論について解説していきます。
イノベーター理論とは?5つのタイプ
イノベーター理論とは、商品やサービスの認知・普及スピードを表す理論です。
マーケティングでよく使われる用語・考え方ですね。
冒頭でも書きましたが、噛み砕くと「流行りに対する敏感さ」で、以下の5つの分類に分かれます。
イノベーターが1番流行りに敏感で、ラガードが流行りには見向きもしないくらいのイメージです。
図にするとこんな感じです↓
それぞれ解説していきますね。
① イノベーター
イノベーター(Innovator)は、最も新しいものに敏感な層です。
ここに飛びつく人はかなり少数で、ある種の天才か、相当優秀な人、最新情報を常に追っているような人ですね。
言い方がわるいかもですが、イノベーターは頭のネジがぶっ飛んでいるようなイカれた人(←良い意味)とも言えるかもしれません。
イノベーターがやっていることは、世間の一般常識では理解し難いことが多いので、批判されたり怪しいと思われがちです。
事例を挙げると
- スマホ・パソコン
- YouTube
- 仮想通貨(ビットコインなど)
- 地方移住・海外移住
- 副業
など、普及するまではみんなが「流行るわけない」「胡散臭い」「詐欺」みたいに思いがちなものに、早い段階から参入している人です。
YouTuberで言うと、ヒカキンさんやはじめしゃちょーさんとかがイノベーターですね。
今で言うと
のようなジャンル、一昔で言えば、天動説の時代に地動説を唱えていた人とかもイノベーターですね。
イノベーターの人は、リスクが大きい分、圧倒的に大きなリターンを得られる可能性が高いです。
ハイリスク・ハイリターンで、先行者利益を狙えるのがイノベーターです。
起業家やフリーランスの人に多い印象です。
② アーリーアダプター
アーリーアダプター(Early Adopter)は、イノベーターに次いで比較的早い段階から、新しいサービスや商品を試している人です。
アーリーアダプターの人は、イノベーターの人の口コミや評判を参考にして、ある程度安心感を得てから参入します。
なので、イノベーターほどの先行者利益を得られません。
とは言え、世間から言うとまだまだ早いほうなので、一般的には優秀・頭がいいと言われるような層ですね。
いわゆる大手企業に勤めるような、エリートサラリーマンなどにはアーリーアダプターが多いです。
ビジネス系の本が好きな人やNewsPicks、新R25などに興味がある人もたぶんそうですね。
YouTuberで言うと、ヒカルさんやラファエルさん、芸人ではカジサックさんオリラジ中田さんなどがアーリーアダプターだと思います。
③ アーリーマジョリティ
アーリーマジョリティ(Early Majority)は、平均〜平均より少し早く商品やサービスに触れる人です。
そこそこ慎重派だけど「みんながやってるなら早めにやっとこっかな」みたいな人たちですね。
YouTubeで言うと、世間にYouTubeが浸透し出して、一気に始めた有名人や芸能人などがアーリーマジョリティです。
④ レイトマジョリティ
レイトマジョリティ(Late Majority)、平均〜平均より少し遅く商品やサービスに触れる人です。
アーリーマジョリティよりもさらに慎重で、新しいものに対しては抵抗感があったり、やや懐疑的な人が多いです。
なので、流行には乗り遅れがちです。
ちなみに、欅坂46のサイレントマジョリティーはこのレイトマジョリティとアーリーマジョリティにいる人たちを指しているんだと思います。
タイトル通りですが、「マジョリティ」つまり多くの人は、
- 沈黙をしている
- 大きく叫びはしない
- 平穏に暮らしている
みたいな感じですね。
なので、商品やサービスを展開していくには、この層の心をどう上手く汲み取ってアプローチしていくかが大事なのかもしれないですね。
⑤ ラガード
ラガード(Laggard)は、流行りには乗らない、新しいものは使わない層です。
基本的はガードが固く、新しいものには相当懐疑的です。
- スマホは使わない(ガラケー派・そもそも携帯を持っていない)
- 完全現金派(電子決済は使わない・クレカもなし)
- 都会には出ない(生まれた場所でずっと暮らす)
みたいな人たちですね。
たぶん仮想通貨のような、新しくて一見怪しそうなものは絶対に触らないと思います。
イノベーター理論のキャズムとは?
ここまでで、イノベーター理論についてなんとなく理解できたかなと思います。
実はイノベーター理論には「キャズム」というもの存在します。
図にするとこちら↓で、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に深い溝があります。
これがキャズムです。
ここで、大きな価値観の違いがあり、それぞれに届くまでに時間も全然違います。
イノベーター→アーリーアダプターの順で徐々に触り始めて、かなりの時間が経ってからアーリーマジョリティが触り始めます。
イメージ的には
イノベーター→アーリーアダプター→→→→→→→→→→アーリーマジョリティ→レイトマジョリティ→ラガード
くらい違います。
なので、もし自分が今アーリーマジョリティにいて、先行者利益を得たいなどの気持ちがあるなら、アーリーアダプターになれるように、リスクを覚悟したり、価値観を一新してみたりするとといいかもしれません。
イノベーター理論は何に活用すればいい?
イノベーター理論は、自分の価値観や、世間のおける自分のポジションを把握しておくのに役立ちます。
リスクとリターンの関係はこんな感じです↓
タイプ | リスク・リターン | 先行者利益 |
---|---|---|
イノベーター | ハイリスクハイリターン | ◎ |
アーリーアダプター | ミドルリスクミドルリターン | ◯ |
アーリーマジョリティ | ローリスクローリターン | △ |
レイトマジョリティ | ローリスクローリターン | △ |
ラガード | リスクなし(ある意味ハイリスクハイリターン) | × |
このへんを頭に入れた上で、どうポジショニングしていくか考えてみてください。
この世界はNo Pain,No Gainなので、圧倒的な先行者利益を得たい方は、イノベーターになってガンガン突っ込んでいきましょう!